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介護と介助の違いって何?介助の種類もご紹介

みなさんは、「介護」と「介助」には明確な違いがあることをご存じでしょうか。介護も介助も、医療や介護の現場でよく使われている言葉なので、正しく理解しておかないと意思疎通がうまくできない可能性があります。そこで今回は、介護と介助の違いや具体的な介助の種類について詳しく解説します。

 

介護と介助の違い

 

介護と介助は、そもそも言葉の定義が大きく異なります。

介護とは、日常生活が一人では困難な人の生活サポートと自立のための支援全般を指します。また介護には、体のサポートはもちろん、精神的なサポートの意味も含まれます。

一方、介助とは、介護を行う際に行う一つ一つのサポートのことです。つまり介助は、食事や入浴、着替えなどの具体的な「行為」を指します。

このように、介護と介助には、はっきりとした意味の違いがあるので、きちんと意味を理解し正しく使い分けるよう心がけましょう。

 

介助の種類

介助の種類は、聞いただけでどんなサポート内容なのかが分かるように分類されています。それでは、より介助について理解を深めるために、具体的な介助の種類について見ていきましょう。

 

①移乗介助

移乗介助とは、要介護者のベッドと車いすの移動をサポートすることを指します。要介護者は自力での体重移動が難しいため、落下を防止するためにも必ずサポートが必要です。介助の際は、車いすが動かないよう、必ずブレーキをかけてベッドに近づけます。車いすに移ったあとは、フットサポートを下ろし、足を乗せたのを確認してから移動しましょう。

 

②歩行介助

歩行介助とは、要介護者が歩いて移動する際にサポートすることを指します。転倒すると取り返しのつかないことになってしまう場合もあるため、ちょっとした段差など周囲の様子に常に気を配る必要があります。また、杖や歩行器など道具を使う場合は、転倒の危険がないように、点検を怠らないようにしましょう。

 

③食事介助

食事介助とは、要介護者の食事をサポートする介助のことで、誤嚥を防ぐ役割も担っています。高齢者が誤嚥性肺炎を起こすと、最悪の場合死に至ります。そのため、食事の姿勢や一口の大きさ、食事中の表情などに、常に注意が必要です。

 

④入浴介助

 入浴介助とは、要介護者の入浴サポートや、入浴が難しい場合に行う洗髪や体を拭くサポートのことを指します。入浴は急激な体調の変化を起こしやすいため、体温や血圧、表情の変化に気を付けなければいけません。特に冬場はヒートショックを起こさないための配慮が必要になります。

*ヒートショック・・・ 気温の変化によって血圧が急激に変動し、心臓に負担がかかってしまうこと

 

⑤排泄介助

排泄介助とは、要介護者が排泄を安全かつスムーズに行うためにサポートすることを指します。排泄介助は、立ったり座ったり移動したりと、転倒の危険を伴います。しかし、どこまで介助するべきか適切に判断し、要介護者のプライバシーに配慮することも大切です。

 

⑥更衣(着替え)介助

更衣介助とは、衣服の着脱をサポートすることを指します。また、急激な体温変化を起こさないために室温調整を行い、プライバシー保護のためにブランケットやカーテンで目隠しをすることも、更衣介助で求められる配慮です。更衣介助は時間がかかってしまいがちですが、自分でできそうであれば見守り、もし難しそうであれば適宜サポートを行うくらいの心づもりでいることも大切です。

 

介護と介助の違いを理解しよう

今回は、介護と介助の違いや介助の種類について紹介しました。言葉の意味を正しく理解していないと、介護の現場で思わぬすれ違いを起こしてしまう可能性があります。

スムーズな介護や介助を行うためにも、基礎知識として、まずは言葉の定義を覚えておきましょう。