介護ベッドのレンタルに介護保険が適用になるための条件とは?費用の相場も解説
自宅で家族の介護をしている方やこれから介護が始まる方の中には、介護ベッドのレンタルを検討している方も多いのではないでしょうか。
介護保険の「福祉用具貸与」サービスを利用すると、介護ベッドをはじめ、車いすや歩行器など、さまざまな介護用品をレンタルすることができます。
そこで今回は、介護ベッドを介護保険を利用してレンタルするための条件や費用の相場についてご紹介します。
介護ベッドを購入しようかレンタルしようか悩んでいる方は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてくださいね。
介護保険の「福祉用具貸与サービス」の対象品目は13種類あり、要介護度によって介護保険が適用されるかどうかが決まります。
「福祉用具貸与サービス」を使って介護ベッドをレンタルする際に必要な条件は、要介護2~5の認定を受けることです。
要支援1・2、要介護1の方は、原則介護保険を利用することはできません。
介護ベッドをレンタルする場合は、介護保険の「福祉用具貸与サービス」の対象となりますが、介護ベッドを購入する場合は、介護保険は適用されません。
つまり、介護ベッドを購入するのであれば、全額自費で支払う必要があります。
購入時に介護保険が適用されるのは、入浴や排泄の際に使用するような、他人と同じものを使うことに抵抗感を覚える福祉用具のみです。
例えば、腰掛便座や自動排泄処理装置、入浴補助用具などを指し、これらは「特定福祉用具」と呼ばれます。これらの購入は、1年間で10万円まで認められています。
介護ベッドのレンタル費用の相場は、1ヵ月600~3,000円程度です。
介護保険を使って介護ベッドをレンタルする際は、基本的に利用者は1割の自己負担となります。
つまり、1ヵ月1万円のレンタル費用であれば、1,000円の自己負担になるということです。
ただし、自己負担割合は、所得が多ければ2割もしくは3割になる場合もあります。
介護ベッドのレンタル料金は、どのレンタル事業者、どの介護ベッドを選ぶのかによって大きく異なるので、今回ご紹介した相場はざっくりとした目安として参考にしてください。
介護ベッドを購入する際は、介護保険は適用されないため、全額自己負担となります。
どのメーカー、どんな機能を持ったベッドを選ぶのかによって、料金は大きく異なりますが、1モータータイプであれば約20万円、2モータータイプであれば約30万円が相場です。
1モータータイプとは、高さ調節のみが可能なもの、2モータータイプとは、背上げとひざ上げの連動操作が可能なもののことです。
購入であれば、壊れたり汚れたりしても気にする必要はないため、楽な気持ちで使用できるでしょう。
しかし、購入費用や運搬費用、付属品なども含めると、高額になってしまうため、よくよく検討する必要があります。
今回は、介護ベッドを介護保険を利用してレンタルするための条件や費用の相場についてご紹介しました。
介護ベッドをレンタルするか購入するかは、一概にどちらがいいとは言いきれません。
費用や利用者の気持ちを考慮し、それぞれの家庭で判断する必要があります。
自宅で介護を行う予定がある方は、今回の記事を参考に、介護ベッドを用意する方法について検討してみてはいかがでしょうか。