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介護の定義とは?介助との違いや知っておくべき3原則

介護の仕事と聞くと、高齢者や体の自由がきかない方の身の回りの世話をするイメージがあります。しかし、具体的にどのような仕事をしているのか説明できる方は少ないでしょう。 今回は、介護の定義や介助との違い、介護者が知っておくべき「介護の3原則」について紹介します。

 

介護の定義とは

介護とは、一人で日常生活を送ることが難しい方に対して、生きていくために必要な自立を促すためのサポートをする行為を指す言葉です。具体的には、食事や入浴、排せつの介助だけでなく、掃除や洗濯、買い物の代行といった行為も介護に含まれます。 自立を促すことを目的としているため、身体的な介助だけでなく、励ましや見守りによって精神面の援助も行います。そして、利用者が満足できる、質の高い生活を送れるよう生活の自立を図ります。

 

介助との違い

介護と似ている言葉に「介助」があります。介助とは、日常生活をサポートする行為のことで、先ほどお伝えした食事や入浴、排せつの手助けをする行為を指します。介護とは若干意味が異なり、洗濯や掃除、買い物は含まれません。

 

介護者が知っておくべき「介護の3原則」とは

介護士(ホームヘルパー)などの介護者であれば、「介護の3原則」という言葉を耳にしたことがあると思います。1982年にデンマークで提唱され、その後各国で受け入れられた「国際憲章」となっている、介護に携わる者として知っておくべき基本的な考え方です。

 

自己決定権の尊重

介護の仕事を続けていると無難なサポートに徹してしまう人もいるようです。しかし、介護を受ける側も感情のある人間ですし、「今はお腹がすいていない」「お風呂に入りたくない」というときもあるでしょう。そういった際にも、相手に寄り添い本人の気持ちを優先して介護を行っていくことが大切です。

 

継続性の尊重

介護を必要としている人の中には、認知症の症状によって環境の変化に対応するのが苦手な人もいます。そのような人には、新しい試みや接し方によって不安や混乱を与えてしまうことがあります。そのため、介護を必要としている方の症状や状況に応じて、継続的なサポートを行っていくことが大切です。

 

残存能力の活用

食事や入浴も介護者がサポートをすれば、短時間で済ませることができるでしょう。しかし、少しでも本人にできることがあるのなら、時間をかけてでも本人の能力を生かすことが自立へとつながっていきます。残存能力を活用することで、本人のやる気につながり認知症の進行を抑制することも可能となります。

 

介護の正しい定義を知って仕事や生活に生かしましょう

介護の定義や介助との違い、介護者が知っておくべき「介護の3原則」について紹介しました。介護者がサポートするべき内容は多岐にわたり、相手の気持ちや状況を考えて適宜対応してくことが大切です。介護に関する正しい知識を身に着け、仕事や生活に生かしていきましょう。