介護のコミュニケーションにおいて重要なことを紹介します!
コミュニケーションは人間関係を作るうえで一番重要なものになっています。
そのうえ、介護の現場においてコミュニケーションは大変であると考える方も多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、介護を必要とする方とよい関係を築くためには、どのようなコミュニケーションが必要なのかを紹介していきます。
介護現場でコミュニケーションは、不安や緊張を和らげ安心感を持たせるために行います。
利用者の多くの方は、もし一生治らない障害を負ったとしたら落胆は大きくなっています。
今まで自分でできていた簡単なことが人の手を借りなくてはできない現実に、「なぜ自分だけがこんな思いをするのか」と、悔しさとやるせなさを強く感じることでしょう。
そのため、病気や怪我の発症直後・末期症状など・不安を伴うときにこそ、緊張を和らげ・安心を持たせるコミュニケーションが必要になってきます。
介護においてコミュニケーションで大切なことは、言葉以外のコミュニケーションにも意識を向けることです。
言葉以外のコミュニケーションから発せられる情報は、6~7割にも及ぶと言われています。
例えば、「嬉しい」と言いながら表情が曇っている場合は心から喜んでいないことが多くみられます。
また、腕を組んで話を聞いているときは、否定的態度が現れています。
このように言葉と裏腹の態度や思わず出てしまう行動に目を向けて、本心を理解する必要があります。
さらに介護の現場において、様々な方とコミュニケーションを行います。
そのため、相手の状況・状態に応じてコミュニケーションの手段を変える必要があります。
今回の記事では2パターンの方に対して大切なことを紹介していきます。
まずは、認知症の高齢者に対して紹介していきます。
認知症の高齢者とのコミュニケーションにおいて大切なことは以下の二つがあります。
・否定をしない
・声を荒げない
認知症は、物の名前を覚える記憶力・年月や時間・場所などの見当識・思考力・判断力などが低下していきます。
そのため、自分がなぜここにいるのか、目の前の人が誰なのかが分からない状態になり、不安や緊張を感じながら生活することになります。
そのため、否定をしたりするのではなく、寄り添ってコミュニケーションを取るようにしましょう。
不安や焦りを訴える人はこのような言葉を発するようになります。
・「家族の迎えはまだ?」
・「いつ帰れるの?」
・「本当に病気が治るのか?」
こちらの言葉はすべて、不安や焦りの表れです。
言葉だけでなく、表情や目線で不安を表す人もいます。
そのようなときは、不安や焦りを一緒に共感し受け止めるような対応やコミュニケーションを取るようにしましょう。
介護の現場におけるコミュニケーションにおいて、話すことよりも聞くことの方が重要になってきます。
実は高齢者や障害のある方は、日ごろの悩み、辛さ、不安などを誰かに聞いてもらいたいことの方が多いのです。
よき理解者になるために、話をするだけではなく、うなずき、相づちを打ち、しっかりと耳を傾け対等な関係を築き上げるようにしましょう。