介護を見据えた理想の間取りとは?間取り変更タイミングも詳しく解説!
新築を建てたりリフォームを検討する際に考えておきたいのが、自分自身や家族の介護を見据えた間取りです。
ロフトや地下スペースなど憧れの空間を実現するのも良いですが、長く住み続けたいのであれば将来的に本当に住みやすい空間になっているかが重要なのではないでしょうか。
今回は、介護を見据えた間取りと、間取りを変更するタイミングについて詳しく解説します。
介護に向いている間取りは“寝室を中心とした間取り”といえます。
なぜなら、介護を必要とする方や高齢者が長く過ごす空間が、寝室であることが多いからです。
また、高齢になると筋力の衰えとともに長い時間歩くことがつらくなっていきます。
そのため、家の間取りも袋小路をつくらない工夫が必要です。
できれば家の中を楽に回遊できるような動線にし、ドアを部屋に複数個つけるなど工夫すると良いでしょう。
また、日常的に家族と顔を合わせられるリビングの一部に寝室を作るというのもおすすめです。
介護を想定した間取りのポイントは、寝室と水回りとの距離感であるといえます。具体的にどのような間取りなのかみていきましょう。
高齢者はトイレの回数が多くなる傾向があります。
ですので、寝室のすぐそばにトイレがあると便利ですし、短距離にあることで転倒事故などを防ぐことにもつながります。
また、介護する側もトイレの介助がしやすくなるというメリットがあります。
毎日利用する浴室や脱衣所なども、できれば寝室の近くにあると便利です。
寝室から浴室までの距離が短いことですぐに移動ができ、介護負担軽減にもなります。
また、寝室と脱衣所、浴室との距離が近いことで室内の温度差が少なくなり、入浴時のヒートショックを回避しやすくなるというメリットがあります。
介護を見据えた間取りにするベストタイミングはいつだと思いますか? リミットは65歳くらいまでです。
まだまだ若々しい年代で介護生活を考えるのは早いような気がしますが、早い時期に間取りを変え新しい設備や機能を使いこなしておくことが大切です。
新しく便利な設備に変えても、高齢になると使いこなせなかったり間違った使い方をしてしまうことがよくあります。
覚えるのが億劫になり生活しづらくなるようなことがないように、早めに間取りを変更し慣れておくことが重要です。
将来を見据えた快適な間取りとは、あなたや家族に介護が必要になった際に暮らしやすい空間といえます。
例えば、体が不自由になった際に過ごす時間が多い“寝室を中心とした間取り”や、“住まいを回遊しやすい間取り”などです。
さらに水回りを寝室の近くに設置することで、介護する側もされる側も便利になります。
間取りを変更するタイミングは、新しい設備機能をスムーズに覚えられる65歳くらいまでがおすすめです。
早い段階から将来を見据えて準備をすることで、歳を重ねても気持ちよく家での生活が送れるでしょう。