自宅で介護リフォームを行うべき場所とは?場所別に徹底解説!
自宅で家族の介護をしている方やこれから介護が始まる方の中には、介護リフォームを行うべきか検討している方も多いのではないでしょうか。
介護リフォームは、介護される側だけでなく介護する側にとってもメリットが大きい方法です。
そこで今回は、自宅で介護をする際にリフォームを行うべき場所についてご紹介します。
介護リフォームをしようか悩んでいる方は、ぜひ今回の記事を参考に、前向きに検討してみてくださいね。
自宅で介護をする場合にリフォームを行うべき場所は、「玄関」「トイレ」「階段」「オフロ」の四カ所です。
それでは、一つ一つの場所について詳しく見ていきましょう。
玄関では、車いすから降りたり靴の着脱をしたりと、転倒の危険性がある動作を複数行います。
玄関で検討すべき介護リフォームは、次の4つです。
・車いすに乗ったまま玄関までたどり着けるように、スロープを作る。
・玄関内に体を支えられるような手すりを設置する。
・車いすで通れるくらいまで間口を広げる。
・扉を引き戸にする。
玄関のリフォームには、家の構造上可能なものと不可能なものがあるため、まずはリフォーム業者に相談をしてみましょう。
通常の住宅のトイレは、人一人が出入りするのに問題ないスペースしか設けられていない場合がほとんどです。
車いすでの利用を想定した造りではないことから、自宅で介護を行う際に、トイレのリフォームは必須でしょう。
トイレで検討すべき介護リフォームは、次の5つです。
・立ったり座ったりする際に体重を支えられる手すりを設置する。
・出入り口の段差をなくす。
・滑りにくい床に変える。
・和式トイレの場合は、洋式トイレに変える。
・ヒートショック予防のために、暖房機能の付いた温水洗浄便座を導入する。
トイレのリフォームで考えるべきは、体重を支えられる手すりを作ることと、急激な温度変化によって身体がダメージを受ける「ヒートショック」を予防することです。
歩行がスムーズに行えない場合、階段の昇り降りには大変な危険が伴います。
しかし、家の構造や生活スタイル上、どうしても階段を昇り降りしなければならない方もいらっしゃるでしょう。
その場合は、階段の介護リフォームは必要不可欠です。
階段で検討すべき介護リフォームは、次の3つが挙げられます。
・つかまりながら昇り降りできるよう、手すりを設置する。
・一段一段の段差が小さい階段にする。
・階段昇降機を設置する。
座った状態で移動できる階段昇降機が設置できる家であれば問題ありませんが、広さや予算の関係で設置できないようであれば、手すりと段差の工事を検討しましょう。
オフロは、床が濡れているため、転倒の危険性が非常に高い場所です。
オフロで検討すべき介護リフォームは、次の4つが挙げられます。
・暖房を設置する。
・滑りにくい素材の床に変える。
・体重を支えられる手すりを付ける。
・浴槽を低くし、出入りしやすくする。
ヒートショックを予防するためにも、洗面所・オフロを温められるようにするのがポイントです。
また、転倒を防ぐための工夫も行うことで、介護する側の負担も軽減できるでしょう。
今回は、自宅で介護をする際にリフォームを行うべき場所についてご紹介しました。
家の構造や予算、生活スタイルによって、リフォームすべき場所は異なります。
自宅で介護を行う予定がある方は、ぜひ早めに専門業者に相談し、リフォームの計画を立ててみてはいかがでしょうか。