介護保険とは?制度の仕組みとサービスの種類について詳しく解説!
高齢化社会が加速する日本では、75才以上で介護が必要になる割合が3人に1人といわれています。
高齢とはいえ若々しく、老後を健康に元気に生活している方も多いですが、介護を必要とされる方もたくさんいることがわかりますよね。
いざ、介護が必要になったときに頼りになるのが介護保険ですが、介護保険とはどういった内容や仕組みなのか、詳しく理解している方は多くないのではないでしょうか。
今回は介護保険の内容と仕組み、サービスについて詳しく解説します。
介護保険は、国で定められた介護、または要支援認定を受けた方が介護サービスを受けられる保険です。
お金が支給されるのではなくサービス提供などの「現物支給」で、家族の相談対応やケアプランの作成、訪問介護、デイサービスなど、利用者や介護者が利用したいサービスを選択できます。
介護保険制度は、要介護と判断された方とその家族を地域や社会全体でサポートしていく仕組みで、主に3つの特徴があります。
一つ目は、介護保険利用者の自立支援をすること、
二つ目は利用者自らが選択したサービスを受けられること、
三つ目は給付と負担の関係がはっきりとしている社会保険方式であることです。
また、介護サービスは65才以上で利用できますが、利用を開始するには要介護認定を市町村に申請し【要支援1から2】、【要介護においては1から5】までの分類でいずれかの認定を受けなければなりません。
介護保険サービスにはどのような種類があるのでしょうか。主な3つのサービスについてご紹介します。
自宅に居ながら介護を受けられるサービスです。
代表的なものでは介護福祉士などが提供する「訪問サービス」、利用者が施設などに通うことで受けられる「通所サービス」、老人ホームなどに短期間入所する「短期入所サービス」があります。
住み慣れた地域で介護が受けられるサービスです。
現在暮らしている市町村でのサポートのみを受けるシステムで、特定施設入居者生活介護、住宅改修、福祉用具の貸与や販売などがあります。
施設に入ることで介護が受けられるサービスです。
自治体など、公的な機関が運営している介護保険施設に入ります。施設は主に「特別養護老人ホーム」「介護療養型医療施設」「介護老人保健施設」などがあります。
介護保険とは、支援や介護認定を受けた65才以上の方が利用できる現物支給サービスのことです。
利用者の状態に適応したサポートが受けられ、施設サービスだけでなく自宅での介護サポートを依頼できたり、福祉用具をレンタルできるなど、ひとりひとりに応じた細やかなサポートが期待できます。
子育てを終えた50代から60代の世代は親の介護などを経験し、民間の介護保険に加入する方も多いようです。公的年金や預貯金が少ない、介護をお願いできるような身内が近くにおらず手厚い介護を望まれる方は、民間介護保険を検討するのもおすすめです。
費用面、介護のためのマンパワーなどを考慮し、最適な介護保険サービスを選択しましょう。